石巻市が、東日本大震災の震災遺構として整備・公開を決めた、2つの元小学校を訪ねました。
石巻市震災遺構 大川小学校
大川小学校は犠牲者の慰霊・追悼の場であり、震災の出来事や避難の重要性を伝えるとともに
防災や減災、判断や行動、いのちについて考える防災教育の場として公開しています
(石巻市震災遺構ホームページより)
*児童74名、教職員10名、大川地区全体では418名が津波の犠牲に
東日本大震災後に参加したボランティア活動で大川小学校のことに関わる機会を得て、そのご縁で小さな命の意味を考える会発行の冊子「小さな命の意味を考える(第1集/第2集)」の制作をお手伝いしました。
これまでにも何度かここを訪れたことがありましたが、伝承館ができ、震災遺構として公開されてからははじめて。
語り部の佐藤敏郎さんに案内していただきましたが、ガイドしていただかないと気づかないこと、わからないこともたくさんありました。
献花台には新しい花が供えられていました。
校舎内はいつもきれいに清掃されています。
裏山の高台から見る校舎全景と北上川。
新しい農業ハウスが建っていました。
「未来を拓く」は大川小学校の校歌のタイトル。
この壁画が津波に負けずに残っていることは、とても象徴的だと思います。
石巻市震災遺構 門脇(かどのわき)小学校
門脇小学校は津波火災による被災状況を残す全国で唯一の震災遺構として
平時における訓練の重要性や避難の在り方を考えてもらうとともに
生命の尊さや自然と共に生きることの意味を改めて知ることの大切さを伝えています
(石巻市震災遺構ホームページより)
*児童・教職員は避難したが、南浜・門脇地区全体では500人以上が犠牲に。
門脇小学校ははじめての訪問になりました。
広大な石巻南浜津波復興祈念公園に面した遺構と展示館。
津波と津波火災に襲われた校舎内部も間近からみられ、展示内容も興味深く、充実していました。
流されていた当日のラジオ音声には聞き入ってしまいました。
大川小学校を見てからこちらへ来ると、複雑な気持ちにもなります。
つい先日まで誰かが住んでいた仮設住宅も展示されています。
石巻南浜津波復興祈念公園。
丸い建物はみやぎ東日本大震災津波伝承館。
どちらの小学校も、周囲には今は誰も住まない土地が広がります。
海は高い防潮堤の向こう側。
(2023.3.31〜4.1)
Top > Photo Blog > 旅 > 大川小学校と門脇小学校